2017年5月11日木曜日

【岐阜】聲の形 聖地巡礼ライド


もうすぐ聲の形のBD発売!
よし、聖地巡礼しよう。



映画「聲の形」をご存知だろうか。
放映されたタイミング的には「君の名は。」の少しあとくらいだっただろうか。
まだまだ「君の名は。」旋風が吹き荒れる中、自分はせまると「聲の形」を見に行った。

先天性聴覚障害を持った少女を題材としているだけあって、幼少期の話などはかなり見ていて心が痛い。しかし冒頭こそ子供の無邪気さやエグさに当てられるが、本編となる高校生編では主人公の石田将也とヒロインである西宮硝子の2人に焦点を絞ってまとめられた内容は頭に入りやすく、京アニならでは圧倒的作画力と声優さんの演技力の高さも相まってボロ泣きした作品だ。

早見沙織さんの演技力はほんとすごい。絶対BD買う。そう誓ってから半年以上が経過し、待望のBD発売となったのだ。その発表に心踊るのは仕方ない。

その踊った心が身体に命じたのは「聖地巡礼」の4文字だった。

■準備編
今回は前回の事件の経験を活かしつつ、ついでに実家まで輪行で帰るために新機材を導入した。
ORTLIEB サドルバッグL
写真はamazon.comより引用

防水で2.7リットルもの荷物を収納でき、サドルにつけたアタッチメントにて着脱を行えるので取り外しが容易である。それだけでなく、実際に取り着けて走ってみた感触としてはとても安定感があった。シッティング主体であまりダンシングをしない乗り方ではあるが、重量以外はまったく違和感なく走ることができ、ORTLIEB サドルバッグの評価の高さも頷ける。それでいて6kちょっとで購入できるので、これは良い買い物をしたなぁと感じだ。
ちなみに、中に入れたのは「メガネケース」「下着と靴下」「ダイヤル式ワイヤーロック」「モバブーや充電器一式」「セカンド端末(音楽再生用)+イヤホン」「ウィンドブレイカー」「輪行袋」あと隅っこの方に補給食のブラックサンダーをこっそり詰めた。
 出発当日は余裕がなかったので後撮り

この時感じたのはメガネケースの邪魔さ。ワレモノなのでケースに入れねばならないし、なかなか幅を取る。次回、自転車で旅をするような機会があればワンデイのコンタクトレンズを検討した方が良さそうだ。あとワイヤーロックがでかい。邪魔だこれ。それに比べてころあずポーチの使い勝手の良さ。モバブや充電器類はすべて収納出来る。2nd ツアーで買ったやつだが、これはいい買い物だ。

・ツールボックス
いつもはサドルバックの中に詰めていた工具一式だが、サドルバックもいっぱいいっぱいなので別のところで運ぶ必要がある。また、前回のライドで学んだ経験からこのあたりはしっかり準備している方が良い。なので、後側のボトルゲージにはツールボックスを入れてトラブルに備えることにした。
中には携帯ポンプ、ポンプ延長バルブ、CO2ボンベセット、チューブ、パンク応急処置用のパッチ、自転車工具セットが入っている。

これだけあれば問題ないだろう。

・ミリマス 所恵美のラバーストラップ
先日の大阪観光した際のみこく神からのプレゼント。
自分が見やすいように基本的には左側に流しているが、たまに振動で暴れて右側に飛んできては右足に当たってびっくりさせられる。可愛い。
ちなみにフレームバックにはいつものようにおにぎり2個とブラックサンダーが2個入っている。信号で止まってる際にモシャモシャ食べる用だ。我々「シャケおにぎり、おいし」勢としても、鮭おにぎりと牛なんとかおにぎりを入れている。(なんだったか忘れた

以上、新機材を導入してのライドとなる。

余談だが、個人的に一番活躍したなぁと思ったのは恵美のストラップ。景色の変わらない上に苦しい区間ではフローズン・ワードやアフタースクールパーリータイムを口ずさみながら走っていた。精神的な支えってロングライドでは重要なんだよなぁ。\Thank you for み〜こく〜♪/

■実走編
出発前日の20時頃。下着や充電器、カメラの充電やその他もろもろの準備を完了し、お布団に呑まれる。朝の3時には出発予定なので1時起き・・・ということで睡眠時間を少しでも多くするためにサドルバックなどは起きてから準備することにした。少し寝つきが悪かったが、無事眠れたのでスヤりスヤりと寝息を立てて朝を迎えた。

そう、朝を迎えてしまった。

体を起こして時計を見ると午前3時。これは出発時間に設定していたはずの時間だ。

あちゃーと思いつつも、そもそも200kmルートを走る予定の3時出発だったのでルートを変えれば問題ない。160kmのルートに変更してのんびり朝の準備をする。目的は聖地巡礼なので、おまけで距離を伸ばしたかっただけなのでルート変更自体は気にしない。

・4時30分
ご飯も食べて、自転車の準備もできたので出発する。しかし風が強い・・・これが1日続くことなんてないですよね・・・(フラグ)

気温自体は低くないので手袋はいつもの指ぬきグローブ、しかし風は冷たいのでウィンドブレイカーを装着。

さて、それでは行きますかー!ズシッ・・・

お・・・重い・・・・

いつもよりも荷物を積んだ愛しのGTR。それはそれは、大層重たくなっていたそうな。。。

いつもなら軽くペダルを回していれば勝手に速度が上がっていくイメージだが、よいしょよいしょと踏んであげないと速度がイマイチ上がってこない。速度維持に関しても、いつもなら気をぬくとケイデンスが100を超えてしまい気づいたら速度が上がってましたーなんてのもザラだが、今日は向かい風のせいもあってイマイチ速度を維持できない。

その上に右脚の調子が悪い。どうも足の付け根のお尻のあたりに違和感がある。GW中ストレッチサボってたしなぁ・・・

まぁ今日はそういう日だ。急ぐ旅でもないし、のんびり走ろう。
淀川沿いのサイクリングロードを25km/h程度のペースで走る。これ以上あげようとしても脚を使ってしまうだけなので、少し物足りないが我慢我慢。まだまだ道は長い。
 ピンぼけ写真が大量生産されてた・・・

八幡市を抜け、京都市内を目の前にしたあたりから向かい風が止んだ。すると、速度がどんどんノッて来る。おー、気持ちいい。

重さ + 向かい風でずっと30km/hも出ない状態だったので、かなりフラストレーションが溜まっていた。これ好機と思い、そのまま速度に身を預けてみる。

みるみる速度が上がり、33km/h程度まで出ていた。これ以上出したら脚にもキそうだし、あとは流れに任せて走るか。そう、思っていた。

ピタリ

信号で止まっていると後ろに知らない人が張り付く。
通勤用としているBianchiに乗って走る時は、だいたい車間をあけつつ前の人と一緒に走るごっこをして遊ぶことが多い。自転車はなぜか「一人で走っていない」と思うだけでも楽しくなるのだ。だからそんな一人遊びをすることもある。

しかし、今日はGTRに乗っている。GTRに乗る時はだいたい前で牽く。前は楽しい。最近やっていた某自転車アニメでは「先頭は孤独で(ry」とかネガキャンしてたけどそんなことはない。後ろがついてくる安心感と楽しさは先頭でしか味わえないものだ。

とかなんとか考えてると、よくわからないが知らない人を牽き始めていた。

後ろに誰かいる。しかもついてきてくれる。ペダルを踏む脚に力が込もる。

気づいたら37km/hくらいで牽いていた。
脚が痛くなる?知らねぇな!今が気持ちいいのが大切だ!ヒャッハー!!!とペダルを回してたら最終的に40km/h出てた。

少しの間ヒャッハーしていたが、そろそろ道を逸れないといけないのを思い出す。ちょうど信号に捕まったので、そこでお別れして一人旅に戻る。

ふぅ・・・楽しかった・・・などと余韻に浸っていると、脚の違和感がヒシヒシと大きくなるのを感じる。

やってしまった・・・速度を落として気づいたが、違和感は完全に痛みに変わっていた。
ペダルを回す、踏み込む、どちらの動きにも使うお尻の部分の筋肉をやってしまっている。

うーん・・・まぁ急ぐ旅でもないし、のんびり行けば大丈夫だろう・・・(痛い)
ここからは痛みが引いたり痛かったりの状態が続く。地獄の向かい風&脚の痛みツーリングの幕開けだ。。。




伏見区を抜けたあたりで走行距離が50kmに達する。
凄まじい人は「100kmに一度休憩すれば良い身体に戻ってきた」と言っていたが自分は凡人だ。休憩はこまめにしなければならない。

ということでローソンに立ち寄って休憩する。(写真撮り忘れた)

今回のライドから電子マネー(ICOCA)を導入したが、これがとても楽だった。全国のコンビニで使用できる上に、自販機でも使えるところが増えている。お金をまとめて入れておけば次回にも使えるし、毎回のように千円札などを準備する必要がない。

お財布携帯にすれば尚良いのだろうが、普段からICOCAを利用している身なのでチャージ忘れがない分こちらで十分。グルメライドやランチライドでなければお札や小銭を持ち歩かなくて良いので、財布の中身がとてもスッキリする。

外で軽くストレッチをしながら持ってきたブラックサンダーで補給をして、再スタートする。脚は痛いまま。

ここからは山登り開始。






山の中の線路ってかっこいい・・・これは癖になりそうだ。

途中で脚を止めて写真を撮ったりしていると大津に到着!

路面電車を撮り逃しそうになって、あやうく夢色トレイン出発進行しそうになったよ~(o・∇・o)





あまりに天気がよかったので、橋を渡る前に撮影会。空の青さと水の青さが格別だ〜。

ここからは黙々と市街地を走り抜ける。朝寝坊しなければ琵琶湖沿いを走る予定だったが寝坊したものは仕方ない。某Eマンガ先生の「山田エルフ」でも住んでそうな家を写真に収めつつ黙々と走る。


 写真を撮ってた時は山田エルフ亭やんけ!って思ったけど、今見るとそうでもない。



りゅうおう・・・?? ちゃんりな~~~~~~


田舎やな~っと思いながら走っていると走行距離が100kmを超えた。今回のライドのルールとしては、avg20km/hと50kmごとに休憩すると決めていたのでそろそろ休憩場所を見つけねば。

200kmコースの場合は彦根付近で12時頃になる予定だったので、そこでお昼を〜と考えていたがコース変更によりまだ10時ほど。仕方ないのでコンビニで補給をすることにした。
我々「シャケおにぎり、おいし」勢としても・・・

からあげくんはレッドだよなぁとか言いつつモシャモシャして、彦根城を目指す。みこくさんの代わりにお城巡りをするのだ・・・(?)

 「何故撮ったか」はいわずもがな。


 彦根城着!
ひこにゃんじゃん!パシャパシャ
 いい天気だ~~~~~~~~~~~~~~~~
彦根~米原を抜け、さらに滋賀方面へと抜けて行く際の景色はまさに山だった。
テンションが上がりすぎてずっと「かぁ〜〜〜ここは山か〜〜〜〜。山だわ!」って言ってた(脚の痛みと疲れからかIQがどんどん下がっていく)

しかしここからがなかなかの地獄。
向かい風 + 脚の痛み + 登り基調で精神的にくるものがある。実際、一度あまりの脚の痛みに途中で止まってストレッチを挟んだくらいだ。

そんな時こそ魔法の言葉を繰り返す。
「急ぐ旅でもないし、ゆっくり行こう」

某つむりさんのブログを見てから、どうにも急ぎ足になる度に唱えるようにしている。時間や速度の数字に囚われていては旅の意味がない。「数字の中に景色はない」はとても心に響く。

少し休憩し、気分を紛らわせるためにブラックサンダーをパクリと加えて再スタートする。

 この、森の近くに線路が走ってる感じ、たまらない。

 何玉でも!!!!!??????




 ようやく関ヶ原!ここまで来ればもうほとんどウィニングランみたいなものだ。気持ち的にも楽になりつつ、のんびりと走る。



なんやここ・・・ドアラ・・・
 木戸店・・・
そして大垣駅に到着!!!
大垣駅まで8時間30分程度かかったので残念ながらavg20km/hは達成できず・・・まぁほぼ時間通りに来れたので別に問題はない。

ここからは観光モードに突入。
まずは観光スポットを検索して、ひとつずつ回っていく。

参考にしたのはこのサイト「聲の形 舞台ガイド
これに沿って行きたい場所を探す。観光スタート!

大垣公園!
ここに家出した結絃が引き篭もってたんだよなぁ。
子どもたちが遊んでいたので中には入れず・・・もっと早い時間にくれば遊べたかなぁ。


美登鯉(みどり)橋。
聲の形ではよくここで集まっている。作中ではここから鯉に餌を与えたりしていたようだ。

滝のトンネル。
弓弦が祖母の葬儀の前に佇んでいた場所。
硝子も座っていたベンチがあり、座って滝を眺めることもできる。綺麗だった。
先客がいたので座ることはできなかったが、その代わり写真はパシャパシャと撮っておいた。


虹の橋(ハーピアン)。
橋の途中に鍵盤があり実際に音を鳴らすことができる。鉄琴のような音が出る。
映画の中では出てこなかったと思うが、漫画の方では硝子の母に将也の母が謝罪するシーンや、弓弦が家出した際に硝子が鳴らしていたりとしているようだ。

そして最後は・・・
新大橋!!!!!
ここでは硝子が思い切った行動に出る”あのシーン”の場所。
ここが良いんだ・・・ここ好きなんだよなぁ・・・っと、しばし思いにふける。

ふぅ・・・来てよかった。
これでBDを見る時には本物の風景と照らし合わせて見ることができる。
その上、一緒に見る予定のせまるにデカい顔できる。
「え??聖地巡礼してないの???ええ????クソザコなん?????」的な感じで。

そんなこんなで大垣駅に戻って輪行準備をする。
電車輪行は初だが、いろいろあって輪行袋に収納するのはこれで4度目くらいだ。テキパキと包む。(一回ホイールの紐止め失敗した)
10分〜15分ほどかけて収納完了。
駅員さんに自転車を置けそうな箇所を聞いてから電車に乗って、名古屋を目指す。
つむりさんが「輪行は魔法の絨毯」と言っていたが、その通りだと思う。ゴーゴーと吹き荒れる向かい風もお構い無しに進む姿は惚れ惚れする。

名古屋に着いたら、実家に帰るため新幹線のチケットを購入。最後尾に自転車をねじ込むために最後尾のチケットを用意してもらって新幹線に乗り込む。
が・・・・最後尾の自転車を置く予定だった場所にすでに荷物が放り込まれていた。ぐぬぬ・・・自転車置くところがない・・・となったが、幸い隣の席の人はいなかったので隣の席に置かせてもらうことに。最悪、隣の人が来られたらデッキに自転車と一緒に立っておこうと考えていたが、最後まで隣に人が座ることはなかった。よかった。

そんなこんなで無事に実家に帰省。これにて聖地巡礼ライドは終了した。

心残りだったのは名古屋で晩御飯を食べて帰ろうと思って店の目星をつけていたが、実家で準備されるとのことで慌てて帰ったこと。まぁでも、今年中にミナミんと名古屋ライドする約束だしその時に提案してみようと思う。

楽しみはとっておいた、ということで名古屋ライドが楽しみだ。

・今回の走行ログ(今回はログが飛ばなかった!)
観光ポタリングの分はなし。移動分のみ。

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